時速49knots(90km)経済的な高速貨物船

■概要
KurokiShip は経済的な高速貨物船の構想.「日本国特許(Japan Patent)6198232」と国際出願「PCT/JP2017/029448,WO 2018/051711」を取得した,水の抵抗が少ない船首と船尾の船体形状であり,船を前に進める推進装置はエネルギー効率(燃費)の良い水中水車を採用しています.また,船体下部が半潜水状態で航行し,水の重さにより船は揺れず,安全に快適に(貨物トン当たりの燃費,の良さでCO2排出量も少なく)ECOに航海できます.

■船体形状
船体形状を説明します.長方体の前後方向に穴を刳り抜き,この穴を通して船首の前の水を船尾へと流す水路とする.船体の上部は貨物室.前に操縦室がある.空気抵抗低減のため,貨物室と操縦室(その他に,主機,各種装置機材,船員室等)を外板で覆い,船首船尾を丸くする.船体の下部は水路下空間で,船の重量と積載貨物の合計より充分に大きい浮力容積を持ち,船を浮かせる(で設計して建造する).船体の両側部は上部と下部を繋ぎ上部を支える.外側は船の外板.内側は水路の側壁.また,推進装置がある水路下空間に下る階段がある.

■推進装置
推進装置は水路下空間に船幅一杯に並んだ水車.先端の羽根部分が船底から出っ張っており,水を後に送り出して船は前に進む.左右の水車の回転数や回転方向を変えて船の方向を変える.水車を逆転して,船に急ブレーキをかける、船を後進する.

■揺れない船
Kuroki Shipは船体下部にある水路床の上に水が乗っており,重い水が水路床を下に押していること(更に船底に空気が廻り込まない構造)により,船は揺れない.航行中は水路を流れる水面の上で波は上下し,上下する水面の上は空気であり,船を押し上げないので,船は揺れない.

■特許
KurokiShip は船体形状と推進装置で,「日本国特許(Japan Patent)6198232」と国際出願「PCT/JP2017/029448,WO 2018/051711」を取得しています.

 

■船形の比較表

船形の種類 高速 燃費 荒海 揺れ 船価 積載量 航海数
通常船(mono hull)
水中翼船
双胴船
空胴船(kurokiship)

 

■推進装置の比較表

船形の種類 推進装置 本数 効率 高速
通常船(mono hull) スクリュー・プロペラ 1or2
水中翼船 ウォータージェット 2or4
双胴船 ウォータージェット 2or4
空胴船(kurokiship) 水中水車 5-9

 

■Kuroki Shipの主要諸元例

時速 時速 秒速 全長 全幅=水路幅+両舷幅 高さ計=水路下高+水路上高 排水量=水路下+両舷-水車
knot/h km m m m m m3
49 90 25 80 34=2+30+2 17.6=6.3+11.3 8,258=7,526+1,526-780
68 126 35 84 31=2+27+2 12.6=3.8+8.8 4,627=4,001+896-270

 

Kuroki Shipは(水に加える加速度が1Gとなるように)巡航速度に合わせて水路床の形状を決定します.必要な排水量が足りない場合は(足りる排水量まで)全長を長くします.

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