船体形状

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船首船尾の抵抗が少ない船体形状


【船体左図】

 

■船形の比較表

船形の種類 高速 燃費 荒海 揺れ 船価 積載量 航海数
通常船(mono hull)
水中翼船
双胴船
空胴船(kurokiship)

 

■船体形状
KurokiShip は船首船尾の水の抵抗が少ない船体形状.船首の前の水を,船内の水路に上げ,船尾へと流す船体形状で,船首船尾とも先端が鋭く尖った形状にできる.鋭い形状により,船首船尾の水の抵抗が少なくなる.

現行の船は船首部分が両側へと太っており,船速を上げると短い時間に,船首の前の水を大きな加速度で両舷の外に押し出す事になり,水の抵抗が急増して行く.

 

■床形状

【床形状】

KurokiShip は船首の前の水を船尾へと流す水路を船体内に備えている.巡航速度で水を1Gの加速度で持ち上げ持ち下げる床形状で建造する.巡航速度では高速でも水の抵抗が少なく,燃費効率良く航行できる(巡航速度で床形状を最適化するので,巡航速度以外では燃費効率が悪い).現行の船は巡航速度に最適化した船体形状ではないので(到着時間に合わせて巡航速度を決める),速度を上げると水の抵抗が急激に増えて燃費が急激に悪化する.

 

■両舷形状

【両舷】

KurokiShip の両舷は極く細く長い.両舷は上部構造物を下部構造物が支える構造物であり,浮力の役目を持つ双胴船と違い,強度を確保できる範囲で横幅を細くできる.また,荷物室の役目を持つ単胴船と違い,船首船尾の先端を細長く尖った形状にでき,水の横移動による抵抗を小さくできる.

 

■船首船尾形状


【船首と船尾の形状】

KurokiShip の船首船尾は,下面と両側面ともに先端が尖っており,船首船尾が太っている単胴船と違い、水を移動する加速度が小さく,その結果として水の抵抗が少ない.水を持ち上げる下面の水路床は,通常速度(巡航速度)で加速度が1Gとなる床形状で建造するので,高速でも水の抵抗が増加しない.単胴船は太った形状のままで速度を上げて行くので高速で水の抵抗が急増する.

 

■貨物室形状


【貨物室の形状】

KurokiShip の貨物室は,水面のはるか上に位置する.船内の水路床を流れる水面の上に,波の上下に備えた空間が必要であり,この空間により貨物室の底に波がぶつからない(ぶつからない空間の高さを確保して建造する必要がある).貨物室は直方体で、底面が丸く曲がっていないので,貨物を整然と積込みできる.高速では空気の抵抗が大きく無視できなくなり,かつ,荷物の一部が吹き飛ばされるのを防止する役目もあり,貨物室は6面を全て覆うことになります.

貨物室の先頭部分に,操舵室(bridge)を配置する.陸上のトラックと同様に,操舵室を船首(bow)に配置すると,他船が近くに見えて,操船し易くなる.現行の船では,操舵室や居住室を船首に配置すると,ピッチングやパンチングで,居住環境が極悪になるので,船尾に配置することが多い.ピッチングやパンチングのないKurokiShipは,この制約がないので,船首部分に配置できる.

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